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シンプルな毎日〜雑感日記〜

都内在住の25歳リーマンが着飾らない日々の情報を発信します。

【経済小話】モノ消費からコト消費への流れ

モノ消費からコト消費にトレンドが変化してきている。

そんなことがよく言われますよね。

これ、私も経験的にわかる気がします。

 

 

モノ消費の「喜び」はどんどん小さくなっていく。

例えば、ものすごく欲しかった、MacBook、限定品のスニーカー、薄型テレビ、、、

お金を貯めてやっとの思いでその品物を買った瞬間、「喜び」を感じますよね。

でもその「喜び」って購入時をピークにどんどん小さくなっていくんですよ。

 

2016年の12月に買ったMacBookですが、2019年9月現在購入当時のような「喜び」は感じていません。もちろんこの記事も、ネットサーフィンも、メールの返信もこのMacBookで行っているのにも関わらずです。

 

購入したものの金銭的価値と比例し、モノ消費の喜びも大きくなる傾向にあるのではないでしょうか。

3万円の激安中古PCよりも、15万円のMacBookの方が。

50万円の中古の軽自動車よりも、400万円の高級車の方が。

 

15万円のMacBookの購入後の1ヶ月くらいは、様々な機能を楽しみ、画面の解像度に驚き、周囲の人々にその性能を自慢してしまうかもしれません。ただ半年もすれば、その素晴らしさにも慣れてしまうんですよね。あとは、以前のようにネットサーフィンをしたり、パワポを作ったり、メールの返信をしたり、、、

 

ここまでくるともはや最初の喜びはどこかに消え失せてしまっているでしょう。 

対するコト消費の喜びは、、、

モノに対してコト。

コト消費は具体的に旅行や食事、スポーツ観戦や舞台鑑賞、美術館やテーマパークもコト消費です。つまりは具体的な目に見える商品やサービスではなく一連の経験となっています、一般的に、コト消費はモノ消費よりも記憶に残りやすく、そこで感じた喜びも記憶の中に残る傾向があります。

 

例えば、初めての海外旅行。

バンコクスワンナプーム国際空港から電車で市内の駅へ行き、外に出た瞬間の暑さと湿度。歩道に広がる露天商。サイアムの大きすぎるショッピングセンター。ワットポーの雄大さ。

バンコクから離れ、クアラルンプールへ。ペトロナスツインタワーの素敵な夜景。

夜遅くにホテルで食べたカップ麺の味。 

クアラルンプールからシンガポールに向かうのに乗った高速バスの冷房の強さ。出入国検査の様子。シンガポールに到着して食べたラクサの味。

 

多分、航空券が当時は7~8万円で合計の旅行費は15万円くらいだった記憶があります。この東南アジア縦断旅行はその時の喜びを明確に思い出せるんですよ。

 

同じ15万円を使うなら心に残り続ける方がいいななんて思います。 

コト消費がなぜ注目されるようになったのか。

近年コト消費が注目されてますが、そこにはSNSの普及が関連しているように思います。インスタグラムに投稿されるものは「楽しい自分」や「美しい風景」などです。いわゆる、インスタ映えですが、それは言い換えれば「コト消費」が多い気がします。

 

美しい寺社仏閣。大きな吊り橋。桜吹雪。タピオカ。全てその写真を投稿するまでにストーリー(=経験)があります。新幹線に乗って京都に行ったり、東名自動車道で静岡まで行ったり、友人と待ち合わせをして代官山まで行ったりと。

 

近年のインスタブームに対して、「写真を撮ることが全てになっている」「インスタに投稿するために対して飲みたくないものを遠くまで行って、飲むなんてナンセンス」「楽しい自分を演出している」「いいねの数やフォロワー数の競争になっている」そんな批判があります。もちろんルールやマナーを守るのは当然のことです。写真だけ撮って、残したりするのは心が痛みます。

 

しかし、理由はどうであろうとインスタに写真を上げるために多くの経験があるはずです。どこのお店にしようか。どの公園にしようか。どこからどのように写真を撮ろうかなど、、、、そうしたコト消費が増える要因の一つにはインスタが関係しているのではないでしょうか。