【経済小話】ダイナミックプライシング。例えば鉄道にも。
私、飛行機が好きなんです。
関東在住なので、九州や北海道に行く時も飛行機はよく利用します。
航空券は同じ区間でも値段が日付や時間によって異なってきます。
このことを「ダイナミックプライシング」なんて言います。
「ダイナミックプライシング」って!?
需要と供給によって値段を変更する制度、仕組みのことです。
需要の多い日時は値段が高くなり、
需要の少ない日時は値段が安くなります。
例えば、羽田→那覇便の場合
・観光客が沖縄に向かうため土曜日の午前中の価格は高くなる傾向。
・電車の始発で空港に到着する前、もしくは間際の早朝便は安い。
・現地での滞在時間が少なくなるため、土曜日の昼ごろ以降の便は値段が落ち着いてきます。
・平日は全体的にリーズナブルな傾向です。
・三連休の初日は普段の土曜日よりも高額になる傾向。
・年末年始、GW、お盆などはさらに高額になる傾向。
那覇→羽田便の場合は
・観光客が首都圏戻るため日曜日の午後以降は値段が高くなる傾向
・平日は同様にリーズナブルない傾向です。
・三連休の最終日は普段の日曜日よりも高額になる傾向。
・年末年始、GW、お盆などはさらに高額になる傾向。
ざっくりはこんな感じです。
もちろん、沖縄在住の方が休日に首都圏に旅行をする場合もありますが、都市圏の人口的に圧倒的に首都圏の方が多いので、基本的に価格は首都圏の人の需要に応じて価格が変動します。
仮の話。
仮にA空港とB空港があったとします。
・A空港は都市圏人口1000万人(A地方)の地域に位置するとします。
・B空港は都市圏人口200万人(B地方)の地域に位置するとします。
・GWの期間中に両都市とも人口の1%が移動とするとします。
・A地方では10万人が旅行します。
・B地方では2万人が旅行します。
・A,B以外の旅行先もあるので、数ある旅行先から5%の確率でその対象を選ぶと仮定します。(C地方とかD地方とか)
・A地方の人が様々な旅行先の中からB地方を選ぶ確率を5%とします。
・B地方の人が様々な旅行先の中からA地方を選ぶ確率を5%とします。
つまり
・A地方在住の人がB地方に行くのは5000人です。(総移動人口の約83%)
・B地方在住の人がA地方に行くのは1000人です。(総移動人口の約17%)
(ちなみに、、、飛行機一機あたりの座席数を200とすると6000人を運ぶためには一日30便日必要です。)
(1日30便ってめっちゃドル箱路線じゃん、なんかフェルミ推定めっちゃミスってます。すいません。)
超ざっくりいうと、AとBを結ぶ一台の飛行機に乗ってる人の割合は人口の多いA地方の人である確率の方が高いということ。その人たちの需要に応じて価格が変わります。
(ここではインバウンド需要とか、C地方の人がA地方に行ってそこからB地方に移動する需要とか、飛行機以外の新幹線とかマイカー移動は省いてます。
ますます、フェルミ推定の穴がありすぎる、、、)
このダイナミックプライシングを、、、
この仕組みって他にも応用したら面白いんじゃないかなって思いました。
例えば真っ先に思いついたのは、新幹線をはじめとする鉄道です。
鉄道は繁忙期などは数百円程度値段が違いますが、基本的な価格は一定です。
ダイナミックプライシングを導入すれば、価格の安い平日などに学生がもっと新幹線などを利用して旅行が楽しめるのにな〜って思います。
(社会人になってしまった私には平日に旅行なんて夢ですが、笑)
東海道新幹線のように常にビジネス需要があるドル箱路線は別ですが、東北新幹線や北陸新幹線などは、比較的座席に余裕がある平日の価格を下げるて、席をできるだけ埋めた方が、トータルの利益は上向くのではないでしょうか。